ちこちことプレイしていた

FABLE THE LOST CHAPTERS

が終わりんぐですよヒャハー。
Xbox版が先に出ているだけあって家庭用ライクなオーソドックスアクションRPGでゴンした。
画面構成は家庭用のRPG、ゼルダとかダーククロニクルとかに近い感じ。
でも呪文とか特技の使用とかHPの管理とかはDiabloライク。
操作感覚はFPSライクと実に遊びやすくてよい感じでありましたっよ。

プレイヤーは山賊に家族を皆殺しにされた運の悪いボーイとなって
英雄ギルドに拾われ、すくすくと冒険野郎に育っていくわけでありますが
宣伝文句にも度々歌われるとおりこのゲームの監修にはピーター･モリニューが関わっている訳でありましてその辺りやっぱりいかれております。
ピーター・モリニューといえば最終戦争を神が宣言すると民衆が一斉に合体して
異教徒の国に殴りこむポピュラスとか悪のダンジョンマスターになってやってくる英雄を片っ端からぶっ殺すダンジョンキーパーとか神になるところはポピュラスと一緒だけど
祟りとか生贄とかろくでもないコマンドが嫌に充実している上にウンコ投げ祟り神として
人々に恐れ崇められることも可能なBlack&whiteとか熱烈なファンが多い上に画面が矢鱈面白そうで凄くやってみたいけど遊んだことのないシンジケートとか作った人であります。

共通するのはどのゲームもたぶんにろくでもない。
冒頭から主人公の村が虐殺されるわけですが「両親は拷問の末に殺された」
「姉は両目を抉られて森に捨てられた」「村人は一人残らず皆殺しになった」と
飛び散る血飛沫、転がる生首、胴体を貫く槍等々が総天然色大パノラマで
タペストリーを展開します。

わぁい、肉食ってる人の演出だなあ　と目を細めつつスルーして本編を進めていきますと
モリニュー先生の得意技であるところの「プレイヤーの行動でPCが善悪を行き来する」システムが唸りを上げます。
困った人を助けたり、命を狙ってきた山賊に許しを与えたり、善の神殿に大金を寄付したりと善行を積み続けると後頭部からは後光が差し、目は深い英知の輝きを湛えて虚ろに青く光、周囲には光の蝶が舞い踊り、道行く老若男女は「アタシを抱いてー！」と頭の上にハートマークをつけて突進してきます。
出会って10秒で「私、結婚指輪が欲しいの！」とか言って来るのはどうなのか。
僕達、少し離れてお互いのことを見つめ直した方が良いと思うんだ！

あまりの人類愚かエフェクトに絶望して「俺は世界を憎む！」とばかりに
鶏を見つけたらキック、公共の財産はキック、道行く人はキック、「俺勇者！俺勇者！」と叫びながら他人の家に上がりこんでタンスを漁りまくると住居不法侵入、公共物破壊、窃盗の現行犯で衛兵が駆けつけてきて「小僧、罰金払え。」黙れ死ねキックで大騒ぎに。
次から次へと湧き出す衛兵を相手に大立ち回りのキックキックパンチパンチ大抜刀善即斬のブラッドバスで皆殺しんぐの経験値稼ぎんぐしていると見る見るうちにカオスフレームが悪の方向に傾きだして口元には引きつったような笑みが浮かび、目の下にはクマが出来、目からは真紅の邪悪光線が発光して全身から硫黄の煙を噴出した挙句に前髪は禿げ上がってニョキニョキと角が生え出し、周囲には黒っぽい蝿がぶんぶんぶんぶん大惨事になりました。

さっきまでアバタールも裸足で逃げ出すほどの聖人ぶりだった貴方にいったい何が！
（業の報い）

ちなみにレベルアップすると年をとって歴戦の兵チックになり
魔法を使いまくると全身の経絡に青白く魔力紋様が浮き上がったりします。
筋力をパワーアップさせる方向に育てれば筋肉達磨に。
食い物ばっかり食ってればみるみる太ります。
髪型、髭、刺青、服装も結構豊富にあり、好き放題に組み合わせることが可能なので
プレイヤーにちょっと魔がさすと全身に発光する刺青を入れたモヒカン、ナマズ髭のデブ老人65歳が上半身は裸、下半身にはスカートをはいて高笑いしながら斧を振りかざして
人々を追い回す　といった地獄絵図がいとも簡単に出現するため、大変取り扱いに注意が必要なファクターでもあります。

ゴッス！オラおすう！

宿屋大惨事の図

不動産の売買や、各地の商人からアイテムを仕入れて行商する、などの要素もあり
正直な話英雄としてギルドで仕事を請け負うよりも土地転がしの方がよっぽど儲かるので
ちょっと将来の身の振り方とか悩む瞬間があります。

各町に一つは購入できる家があり、購入した後は豪華に増築したり、自らの冒険の記念品を飾ったり、借家にしたりできます。
1件だけでは物足りないという方も安心なことに地上げも可能です。

具体的には狙いをつけた物件の住人が全員家にいるタイミングを見計らって
すかさず殴りこみ、皆殺しにすれば物件は売りに出るのでハンマープライスでゲットバス
！マーヴェラス！すばらしい！バブル期の地上げ屋でもここまではしないだろうって位の勢いで村ごと皆殺しにすれば村全部を買い占めることも可能さ！
比喩でなく額から角がニョキニョキ伸びて鬼呼ばわりされますがなに、今は力の時代。
強いものが正義！
後神殿にお布施すればさっき殺された村人たちもすぐ「結婚してー！」とか言ってきます。
世の中ちょろいもんよ（増上慢）

ちなみに上の写真は善行を行ったり悪逆非道の限りを尽くしたり年取ったり若返ったり
魔法使い過ぎたりで何がなんだか分からなくなったマイ英雄の姿です。（※上の赤い人と同一人物です）
ロードオブザリングにこういう人いたよな！ハハハハハ！かっこいいから許す！

ストーリーはわりと一本道なのですが、ムカつくNPCはもれなく殺せるとか
悪女と結婚して街を牛耳れるとか
剣に生きるも魔法に生きるも弓デビルになるも何でもござれなバランスとか
大変よく出来ていると思いましった。

あー、でもコスチュームにもすこし帽子とか頭装備があるとうれしかったかな。
兜とか覆面ばっかりなのはさびっしマン。

マイクロソフトのRPGはちょっと敬遠気味だったのですが、これはとっても気に入りました。
次は海兵隊に入ってM-14を使うキャラクターを作ろうと思います。
ああ…素敵だ…素敵だよシャーリーン（FMJ混入）