アウラアアア

Kurono422009-05-27

うあああー

グイン終わんなかったああー

うわあああー

やっと本編が『七人の魔道師』の後の時代に入って話が進もうって時だったのにー。

今日は悲しみの日。

人々よ涙流し悲観にくれよ。

涙は大河となって海に注げ。

街は急ピッチで進められる悲しみ祭りの準備でおおわらわであった。

悲しみ御輿は近所の中高生達が集まり、自分達らしさを前面に押し出してデザインした結果、本当に悲しい結果になった。


どう考えてもちゃんと終わらせるの無理だったんだからグダグダになる前にここで終わってよかったじゃないか と人は言う。

多分その通りなのだろうと僕も思う。

わかってます。

わかってるんです。

でもね

もうグダってるんです。

10年も前から!

かんなりグダグダなんです!

60巻辺りから相当凄かった!

グインはまるっきり出てこなくなるわ、

イシュトヴァーンは延々飲んだくれて我侭言い続けるわ

ナリスとヴァレリウスはいつまでたっても毒の入ったペアリングをつけ
て暗い顔で見詰め合ってるわ

やっとグイン帰ってきたと思ったら90巻過ぎた時点で記憶喪失にかかって「今は何時だ俺はどこだ俺はグインアウラアウラ」ってまた言い始めるし。



でもそこがよかった!


よかったんですよ!


最近はもう感覚が一回りしちゃったのか、ごく真っ当に面白く読んでいました。

身分を隠し、闘技場でタイス四天王と戦うグインとか。

高速で動きながら催眠術をかけてくる白い美形とか。

好きだったフロリーが子連れで再登場したり

70巻以上幽閉されてたアストリアスがまた出てきたりで

FSSの年表見ながら「ついにアレが出てきたか!」って楽しんでる人みたいな読み方できゃっきゃしておりましたよ。

なんかまたイシュトヴァーンの露出が増えてきて本編に不穏な気配が漂いだしたこのタイミングでの訃報でありました。


僕は読みたかった

故郷ランドックを求めてグインが宇宙に飛び出した結果

70年代後半のなつかしすぎるSF描写があふれ出して

皆が絶望的な顔になるグインサーガ


僕は読みたかった。

全ての謎をコンピューターが説明しだして
それが全部ひらがなカタカナ反転なんで読みにくくてしょうがないグインサーガ


僕は読みたかった。

なんかグインと触手で握手をした挙句に子孫の未来を守るためにタナトス生命体に特攻を仕掛けて自爆するクトゥルフさんとか出てきちゃうグインサーガを。


もっともっとあとがきの(爆)を数えていたかった。


ひーふーみのよで今回は四つも!お!(核爆)と(^^;)まであるじゃないか! ってキャッキャするのが大好きだった。


シルヴィアとユリウスが出て来る度に台詞が伏字だらけになる大惨事も今思えばほほえましい。


グインの豹頭をとると下から魔界水滸伝の安西雄介が出てくるって忌まわしい噂も今は昔。

中学生の時から読み始めて気がつけば10年以上も読んでおりまんた。

なんかこう、エッセイやあとがきなんかで匂わせてた死に方そのまんまで、ご冥福を、とか黙祷、とかそういうのよりは

夕日に向かって敬礼してるAA張って「あいつまんまとやりたがった…」って言いたくなるような感じであります。

偉大な作家であられました。

アウラアアア