孤児たちの軍隊2 月軌道上の決戦
- 作者: ロバート・ブートナー,加藤直之,月岡小穂
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/06
- メディア: 文庫
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ダメ人間だった僕も軍に入ったら更正し、尊敬できる大人に出会い、親友や恋人も出来ました!
そして『宇宙の戦士』みたいな宇宙生物との歩兵戦闘を経験し、生還率3%のガニメデ特攻作戦に従事して戻ってきたら
部下も恋人も親友も死にまくって、悲劇のヒーローになっていた……
というお話の続き。
ガニメデの異星人前線基地を叩く空前の作戦は成功し地球に帰還したものの、野戦任官でみるみる少将にまで出世した主人公は、生き残った罪悪感と政治の都合、メディアの暴力に振り回されるのだった。
主人公ジェイソン・ワンダーさんの設定がかっこいい。落ちこぼれの問題児、刑務所と軍隊の二択を迫られて軍隊を選ぶも、向精神薬に依存して訓練中にうっかり仲間を吹き飛ばし、最低最悪の成績で歩兵に。
だが周囲の人にマジで感謝し訓練期間を通じて本を読みまくりみるみる知性派。今じゃ歩兵No.1
1作目のジェイソンさんは頑張って英雄になる歩兵。って感じの主人公でしたが今作ではガニメデで親友と恋人をなくし、人類初の異星人との邂逅、戦闘、殺害をなしとげ、人類で初めて宇宙で子供を取り上げた男になり
事ある毎に死んだ恋人や部下のことを思い出して涙ぐむ超イカス主人公であり、堪らぬ。