ウォルター・ジョン・ウィリアムス著 酒井昭伸訳 ハードワイヤード
- 作者: ウォルター・ジョン・ウィリアムズ,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/04
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: ウォルター・ジョン・ウィリアムズ,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
疲弊した地球と強大な力を持つ軌道企業群の戦争。
絶大な権力を持ち、地球を「重力井戸の底」と蔑む天上人達。
支配者の警戒網をすり抜けて州境を越え、ホヴァー・パンツァーで物資を運ぶ運び屋達。
破れ、翼を奪われ、最後に残った誇りをかき集めてアウトローとしての人生を歩む元軌道戦闘機乗り。
鋼化神経で反応速度を強化し、脳にチップを搭載し、危険なサイバーウェポンを体内に隠し持つ女サムライ。
絶大な財力を元に寿命を超越し、人間性を喪失したメガコーポ重役。
意識だけがネットワーク内に取り残された死者。
ネットワークを介した電光石火のM&A。
負け犬達の最後の大逆転。
サイバーパンク、と聞いてイメージする要素はだいたい全部入っていた。
『マクロスプラス』
『アーマードコア』
『エースコンバット』
『攻殻機動隊』
辺りのジャンルを見た後に読むと、如何に優れた小説だったのかわかるわね。
クライマックスの空中戦のカッコイイこと、カッコイイこと。
そろそろ30年近く前の小説なのに全く古さを感じないわ。
嘘です。
ハッキングのシーンになるとやたら公衆電話が出てくるのはさすがに古い。
でも面白いんだわよ。グッドブック。ナイスストーリー。そして絶版。
もったいない。