ローレンス・ブロック著 田口俊樹訳 殺し屋ケラーの帰郷


完結したと思っていたシリーズの続きがしれっと書店に並んでいた時の喜びと驚きはAmazonでは味わいにくい。

書棚に並ぶ懐かしい友人に不意に再開した時のあの気持は……みたいなありがちな書店ポエムはいらぬ!


ケラーの続きだ!ヒャホー!読むぜ!


読んだぜ!面白かったぜ!


あれだけ綺麗に終わってんのにどう続けんのよ……って思ってたけどなんとなくぬるっと再開し、なんとなくぬるっと面白い。

そこはかとない蛇足感と、ほのかな傑作の気配。いつものあれ感たっぷりで心やすらぐ。

僕は殺し屋ケラーのシリーズとアル中の探偵が主人公のマット・スカダーを飛び飛びで読んでるだけなんだけど

ローレンス・ブロックは今のところハズレがない。いい作家ね。これから注目よって言いかけて著者紹介見たらアメリカ探偵作家クラブグランプリ受賞の巨匠でジャンルの第一人者だった。そりゃ面白いわ!ハハハハ!

ところで殺し屋ケラーの『殺しのリスト』ってもう絶版なのかしらね。

最初の一冊買った時にはシリーズラインナップに載ってたんだけど、新刊にはもう名前がなくて、解説で言及してなかったら勘違いで想像上の本を創りだしたのかと思うところだった。