アダム・スターンバーグ著 山中朝晶訳 Mr.スペードマン

Mr.スペードマン (ハヤカワ文庫NV)

Mr.スペードマン (ハヤカワ文庫NV)


放射性廃棄物を使った汚染爆弾テロで人々から捨てられたニューヨーク。


高価な専門機器を使い、仮想空間の夢の中に人生の意義を見出して眠り続ける富裕層と


行く場所のない貧民たちだけが残っている街。


Mr.スペードマンはこの街のゴミ処理係。殺し屋だ。


ディストピアサイバーパンク、堕落したアメリカ、と三拍子揃ったお好み焼きかカレーライスみたいな舞台設定。


Fallout』と『ニューロマンサー』と『シン・シティ』が十字路で正面衝突した現場に、向うからクリストファー・ノーランが運転する旧約聖書が突っ込んできて二次災害って感じの内容だった。


割と面白い。続編があるそうなのでもう1冊読んだらもっと面白くなりそうだなあって思うわね。