ブラッド・ソング2 戦士の掟

ブラッド・ソング2 戦士の掟 (ハヤカワ文庫FT)

ブラッド・ソング2 戦士の掟 (ハヤカワ文庫FT)


高潔で頭のいい少年が凄い勢いで悲劇を背負って英雄になっていくイカスファンタジーの第2段。

数々試練をくぐり抜け、強い絆で結ばれるようになった6人の訓練生達。

戦いの技術を身につけ、今や最後の試練を待つのみとなった彼等を、恐るべき暗殺劇が襲う。

そしてついに戦場に赴くことになった彼等の誰一人として、無垢なままでは居られないのであった……

誇り高き主人公ヴェーリン・アル・ソーナですらも例外ではない。


そんな感じの2巻目。

主人公が頭のいい選択肢ばかり取るので苛酷なイベントが連発するにもかかわらず、読んでてストレスがないのが好きでゴンス。

彼が騎士団に預けられた真相も明かされ、物語は彼を巡る謎から、王国全てが関わる陰謀へと展開していく感じ。

見どころは国王との謁見シーン。

海千山千、国を守るためには手を汚すことも厭わぬ国王と公正な裁きを求める主人公のやりとり、その結果ヴェーリンが背負うことになる重荷。

そしてそれに続く王国の姫との邂逅ね。

1巻はサヴェッジ暴力を前に鍛えぬかれた主人公がクールに切り抜けるイカス展開。

そして2巻は宮廷の毒蛇達を前にした主人公がその誇り高さと高潔な怒りで「あ、こいつやばい」って思わせるグッとくる展開よ!

これ!これよ!こういうの大好き!

3巻は……夏ね(遠くを見る目)