宮澤伊織著 裏世界ピクニック


捻くれてて居場所がない大学生の紙越空魚(そらを)が廃墟探検の最中に見つけた<裏世界>で行方不明の友人を探す美女、鳥子と出会う。

素っ頓狂な鳥子のペースに巻き込まれるまま、半ばカネ目当てで裏世界に潜り始める空魚だったが……


「くねくね」とか「八尺様」とか「きさらぎ駅」とか「猿夢」とか「時空のおっさん」とかが出てくるのだ。

そして<裏世界>はそんな危険な存在が徘徊し、人を襲い、『STALKER』みたいな捻れた時空による不可視の罠”グリッチ”a.k.a”アノマリー”が点在し、迂闊に触れたものを酷いことにする(ミンチとか)

だが、この世界でしか拾えないブツは好事家に高く売れるし、迷い込んだ軍隊が落っことしていったのか、銃なんかも割と落ちてる。


この領域に踏み込み、無事に戻ってくることが出来れば儲かるのだ。なんてイカス舞台!!


死と危険と恐怖に満ちた不穏なワールドを楽天主義とぼんやり顔とやたらに透き通った憧れと苛立ちと処理できない諸々の感情で駆け抜ける、グッドアドベンチャー

この世界観でゲームしたいわね。

シリーズで読みたいわ!