ゆるゆるD&D第3回

Pull

Inc>>>>>>>夏<<<<<<

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Run


Train to Zone!!!


暑くて放置してました。暑い。
でも今年はクーラー様が部屋にあるぜ。涼しい。
ブゴー(オーヴァドライブ)
ムギー(寝冷え)


D&Dキャンペーンの第三回を遊んできましたよ。
メンバーは以下の3名


◆"Pavement Wind"アッシュ・ワイアー

種族:エルフ

性別:女

属性:真なる中立

クラス:バード(2)スワッシュバックラー(2)

悪罵絶好調のハードラックウーマン。
幸運領域からの電波を受信し、「海賊王に俺はなる」って言った。倒置法で。
そして船と名のつく物体強奪に意欲を燃やす。(転職条件)

PLはからすマン

◆ラダメディウス

種族:人間

性別:男

属性:混沌にして中立

クラス:ウィザード(4)

ついに完成した
セット(ワンド装備)、マーク(トゥルーストライク)、ファイアー(威力強大化スコーチングレイ)
の三点コンボで一行の行く手を遮る敵を焼き払う

筈だったが、凶運放射能の大殺界は顔色の悪い魔導師にも襲い掛かるのだった。

PLは夏瀬マン id:natuse44

◆ムウナ

種族:人間

性別:男

属性:中立にして善

クラス:ドルイド(4)

こっそりとHPが44点もあるパワフル森の人。
シンクロナス不在のため、MainTankとして最前列に押し出されそうになるも
神秘的エレメントの作用によりラージサイズクリーチャーになった狼を射出することで自らは安全圏をクレバーにムーブする。
わあっ!森の人が怒った!(土鬼退避)

PLは山羊さん


吉井さんid:THORがお仕事太郎でこられなくなったため、急遽番外編気味にでっち上げられた第3回。
ヒュージサイズの借金苦に喘ぐ一同を貧乏ゾーンから離脱させるプロジェクトが企画されました。
すなわち、ないのならある所からとってくればいいじゃない。



冒頭、自警団本部で会議テーブルに着く一同。
開始から0.5秒の速度で金の話を始める盗賊結社構成員コランタン。
まあ、いきなりお金の話なんて品がない方ね!お里が知れるわ!などの空電にもめげず、ハック&スラッシュしか考えてないバカのせいで
いかに自分達の財政が危機的状況にあるかを力説。

一同がなんとなく悪いなあって気分になったところで
羽根布団のセールスを開始。これが催眠商法の実態だ!

「港に泊まってる船、違法カジノなんだけどよー。」
「アガリ収めてねえから襲っちゃおうぜ。」
「きっと、いっぱいお金がありますよ。」

詳しい事情はこうだった。


半年前からグレイホーク港に泊まっているオンウォル船籍の交易船「スピニングホイール」の実態は公式非公式ともに非認可の隠れ賭博場。
普通なら即座に盗賊結社が利権に群がるところだが、船主のシュヴァンクマイエルは頭が良いので
女好きの結社幹部に美人ナオンを投擲して骨抜きにしたよ。
おやおや、盗賊結社の幹部なのにハニートラップは罠解除出来ないなんて!(得意顔で)
やつはビジンナオンの幹部遠隔コントロールでまんまとアガリを収めずに済ませている模様。
きっと凄く貯めこんでるぜ。

でも、一昨日ビジンナオンが流れ者の小男に口説かれて逐電しちゃったよ!
なので幹部は大激怒。
今ならあの船襲ってもドサクサ紛れで誤魔化しきれるぜ!
あ、船主さんはどうも奴隷商人らしいんで襲っても善属性には背かないと思います!(姑息なフォロー)



「そういう細かいところはどうでもいいけどその船がアタシのものになるんだね!」
ちょっとどうかと思うくらい資産所持に関する概念がゆるいアッシュ・ザ・エルフバード。
中身はケンダー疑惑浮上。

襲撃に備えて必要な装備をリストアップし始めるラダメディウス
強大化したせいでどう見ても山犬のモロにしか見えない狼が言うことを聞くように魔法の首輪をセットするムウナ。
ムウナ「この首輪をつけると言う事を良く聞く効果があるんですよ。」
ラダメディウス「電流首輪ですね。」
アッシュ「ええ、言いつけを守ると脳内の快楽中枢に電気刺激が走ります。」
DM「CVは三輪明宏です。」
ムウナ「違います」
開始直後からすでにグダグダの気圧配置。




スクロールの準備をするラダメディウス、家庭菜園でグッドベリーの備蓄を補充するムウナを残して
アッシュは一人、カジノ船「スピニングホイール」に偵察に向かう。

「ここで吉井さまからアッシュはバニーちゃんに変装するといいですよ!とのメッセージを頂いております。」
「ありがとうございます、死ね。ってお返事を差し上げてください。」

和やかなやりとりをかわしつつ、有閑マダムっぽい服に着替えて潜入を試みるアッシュ。


水平線に最後の陽光のきらめきが消え、辺りが薄闇に覆われるとグレイホーク港の一角に停泊した船に向かって
裕福そうな身なりの男女や、賭博師、懐具合の暖かい裏社会の人間達がぞくぞくと集まっていった。
なのでアッシュもその中にまぎれて船に近づいた。

船尾や舷側に吊るされた角灯や、内側から漏れる灯りで宝石のように輝く船の入り口は目付きの鋭い男達に
よって厳重に警備されていた。
なのでアッシュもボディーチェックを受けて船内に入った。武器の持込とペットの連れ込みはお断りであった。


第2層にある賭博場は広く、バー、カードテーブル、ルーレットを備えた本格的なものだった。
ちなみにルーレットはファンタジーにありがちなイマイチルールが良く分からないものであり、ボールの代わりに生きたアルマジロが転がっていたりしたがそれは見なかったことにして放置した。
船内の護衛の配置をチェックしたり、間取りを頭に入れたりしていると急に
「なにをしやがる!その手を離せ!」
と、やはり賭博場にはありがちな怒声があがったので振り返って見てみると、案の定イカサマをしたと思しき賭博師が、体格のいい護衛に腕を捻り上げられていた。
客達の不安な視線が集まる中、賭博師のボディーチェックが行われ、一際高く無実を主張する声と同時に賭博師の袖口からカードが数枚はらはらと舞い落ちた。
不運なイカサマ師は直ちに甲板に連行され、手首を切断されると海に投げ込まれた。
悲痛な声と水音が続き、体格のいい護衛が
「当遊カジノは安心してお楽しみ頂ける優良遊技場です。皆様、どうか引き続きお楽しみください。」と怖い顔で言い放ったので観客達はぎこちなくギャンブルに戻った。
見られるものは全部見たのでアッシュも腕を切り落とされないうちにおうちに帰った。



さて翌日。偵察、情報収集、装備調達をこなした3人は日暮れを待ってグレイホーク港に現れた。
不吉な海風が吹きつけ、桟橋に吊るされた松明の火がぼぼぼとゆらぐ。
乗船口で警戒に当たっていた目付きの鋭い男は、突然現れた不穏な3人組が金属探知ゲートを潜るのを見た。
すると警告音がびびびと鳴り響いたので職務規定に従って金属探知機を構えると3人にボディーチェックへの同意を求めた。
ニヤリと笑ったアッシュがマントの裾を広げて見せると、その下からギターの爆音が鳴り響き、ソングブレードが闇夜に閃いた。
ムウナがコートの前を開けると、ホルスターやストリングにびっしりと吊られた大型のウルフと高品質のシミターが現れたので
護衛はマトリックスマニュアルに基づいて「くそ……!」と言ったあと、噛み付き→足払い→転倒したらシミターのコンボを受けて死んだ。

第1ターン、甲板上の見張りが数名駆けつけて乗船口を塞ぎ、応戦しようとしたがDMがうっかり「桟橋と船の高さは同じで幅は5フィートです。」と言ったのでアッシュとムウナと狼のグラスは次々と跳躍して乗り移って来たため秘密作戦はだいなしになった。
しょうがないのでマストの上の見張り台に隠れていた3lvローグが後列のラダメディウスに向かって「その綺麗な顔を吹っ飛ばしてやる!」とライトクロスボウを撃ったらクリティカルヒットした。
ラダメディウスは立ち竦み状態だったため「やった!スニークアタックで1ヒット1キル!」とDMは喜んだが山羊さんが冷静に「30フィートより離れてますね」と指摘したので野望は阻まれた。
見張りはフリーアクションで船中に敵襲を知らせたが、船内の敵は待ち伏せする とDMが決めていたので増援は現れず、あっというまに甲板上の敵は一掃された。
最後まで残っていたマスト上のローグもさんざんマストに蹴りを入れられて脅された挙句、アッシュの矢を受けてもんどりうつと海へと落ちていった。落ちた死体はEQっぽく待ち受けていた鮫が残さず食べた。


船内に突入した3人は、第1層の階段横で待ち受けていた船員二人を聞き耳で察知すると瞬く間に制圧。
奥へと続くドアをにらみつつ、第2層からあがって来る船員をちまちまと削っていく。
楽勝ムードが漂い始めたその時、ドアがバターンと開くとスキンヘッドに真っ赤な鎧を着て高品質のグレートソードを着た体格の良い護衛が
「オッス!オラ強打!」って言いながら思いっきり狼をぶん殴った。一気に減るグラスのHP。
ムウナが階下から来る敵の迎撃で忙しかったため、キュアモデレットウーンズスクロールを懐から取り出したアッシュがすかさず回復行動に移る。
狼は戦局の要。ここで倒されてしまう訳にはいかない。


唸る発動判定の結果は1でファンブル
ダイスで決めることにしてDMGの巻物発動失敗リストを参照。
結果は反対の効果が発動。
物凄い勢いでインフリクトモデレットウーンズが唸りを上げ、狼は一声吼えると動かなくなった。ピンチ到来である。


次のターン頭、ここは攻め時と判断したDMにより第1層奥の船長室で食事をしていた船主シュヴァンクマイエル 4lvソーサラー 独身 が首にナプキンを巻き、手にスプーンを持ったまま現れると
サモンモンスターで呼び出したレムレーを盾にフレイミングスフィアを撃ち込み始めた。
大だんびらを振り回す護衛がラダメディウスに切っ先を突きつけてホームランを予告したため、負けじと投球フォームに入ったラダメディウスがトゥルーストライクからの威力強大化スコーチングレイを発射。
するとダイスは乾いた音を立てて転がり、1の目を上にして止まった。
天井に向けて発射される破壊光線。


その日、グレイホークの湖沖で操業中だった漁師は港から天に向かって伸びる一条の赤い光を見たと言う。
そしてスピニングホイールの甲板には大穴があいた。

青ざめる一行。
これ、いけるんじゃね?とほくそえむDM。

ところが次のターン、ムウナが発動したオブスキュアリングミストによってシュヴァンクマイエルの視界は遮られ、フレイミングスフィアによる攻撃が封じられる。あれ?今PHB読んだらこの霧ってフレイミングスフィアでも消えたって言い張れたんじゃねえの?しまったーッ!
そしてアッシュがグレートソードを狙ってグリースを飛ばしたので、大だんびらは護衛の手からつるっとすっぽ抜けると壁に刺さってびょんびょんしなった。
護衛は男らしく他に武器を持っていなかったため、成すすべを失ってピーカブースタイルで防御を固めると泣きそうな顔になった。。

次のターン、カンフーっぽいことをしたくなったラダメディウスが「ホアチャッ」って言いながらクォータースタッフで殴ったらクリティカルが出て護衛の首は捻じ曲がり、どうと倒れ伏した。
ターン数の経過によってレムレーも消えうせ、最早成すすべもなくシュヴァンクマイエルも沈黙。階下の船員も掃討された。

最後の頼みの綱は第3層の船倉に配置されたウォーターメフィット2体であったが、勢いづいた一行の敵ではなく、さっくり突破されて奥の部屋に閉じ込められていた奴隷達は解放され、宝箱の中に入っていた大量の金貨、船の権利書、マジックアイテム数個はまんまと一同の懐に納まったのであった。
シュバンクマイエルはなんか凄い魔力を放射する指輪をつけていたので、ラダメディウスが鑑定しようとしたら初期装備の指輪に吸い込まれて一つの指輪になった。同時にラダメディウスの2lv呪文スロットが2倍になったので皆がどよどよした。シナリオアイテムであった。




そんなこんなで5レベルになり、借金返済額を28000gpちょっとまで減らし、装備も充実した一行。
次回こそは結社幹部モントロンをぶっ殺す と誓いを立ててこの日は終了したのでありました。