クラエヴァーン分隊、都市防衛シールドのジェネレーターを守るの巻
遊べる機会があればそれは逃してはならない。
この20か月で心底思い知った教訓に基づき、近場で場所が取れたので第2回キルチームに踏み切った。
単に遊びたいだけなのだが、なんか果断な印象を人に与えたい欲望を抑えることが出来なかった。僕は弱い人間だ……
だが、弱い人間だからこそ出来ることもある……趣味への耽溺だ!!
割とどうしようもない感じになった。
今回は前回使い忘れた「THE LEVELUP Board」を使ってみた。KickStarterで入手した品でテーブルの上に更にちっちゃなテーブルを作ってプレイヤーの手元スペースを拡張し、視認性を上げるプラ製の台だ。
実際凄く遊びやすいし、振ったダイスでミニチュアが薙ぎ倒される様なこともなく
凄く良かった……のだが写真は寄りすぎているので座卓の上にボード置いてるように見えるわね。もう少しレンズに凝って撮ればよかったかもしれない。
道具は関係ない。離れろ。
はい。
ゲームボードが物理的に高くなるので視認性が上がるのも良かった。
「ミニチュアからの視認線を確認する」みたいな時には特に楽だ。
さて今回のミッションは「ターミナル制御」
数億の惑星人民を守るヴォイドシールドのジェネレーター停止作戦を阻むのが任務だ。
多分この星自体に叛逆疑惑とかが掛かっている。シールド外して査察を受け入れないと星ごと吹っ飛ばされちゃうとかかもしれない……あるいは単に僕のキルチームが騙されて叛逆者側に加担しているのかも……トレイターァ!
前回はルールを失念しててやりそこねたが今回はチェック済みだ!
ベテランガーズマンの戦略支援、「準備砲撃」を使用して敵スタート地点の建造物に砲弾をぶち込みまくる。効果は「この建物にユニットを初期配置できなくなる」です。
無理に留まるとデストラクション2.0と表示が出て死ぬ。そんなルールはないが、プレイヤー同士はそういうコンセンサスを取った。とっても無駄な同意をとってプレイ時間をすり減らすのはいつもの事だ。
ぼんぼこ大砲を撃ち込んだので敵は初期配置を乱されたが、結果として前進傾向が強くなり、戦闘中ずっと苦しめられることになった。
3回動いて2回撃つスペースマリーンを怒らせてはいけない。
うっかり作戦目標マーカーの位置を建物の上に設定したら
三次元機動を得意とするレイヴァー達が意気揚々と飛び込んできてあっという間に要所を制圧された。一個くらい建物の裏に置いとけばよかった……(ギギギギ)
「余ったから真ん中に置いておこう」くらいのカジュアルさで設置された柱にひらりと飛び乗るレイヴァー・サージェント。
「馬鹿め!いい的だ!」というあざけりの声にも負けず、そのまま第3ターニングポイントまでこちらの十字砲火を浴びながら君臨し続けた。
頭上からの攻撃に軽遮蔽は無力である。
――ドウゥゥゥン!!!
銃声が尾を引き、前回味方の治療で存在感を発揮しすぎたメディックのアルニムが最初にやられた。
「タンクさんヘイト管理しっかりしてください^^;」
「ヒーラーさん、安定する前に全体回復使わないで」
「使ってないですけど^^;」
「ちゃんと回復の仕事してww」
いきなりのK.I.Aで分隊内にギスギスした空気が立ち込める。
「ギスギスは×ですよー^^」
しらじらしい仲裁の言葉が硝煙と共に風に吹き散らされて消えていった。
「いいでしょう……ですがわたしには皇帝陛下の加護が付いています……正しい道を歩むものが正しくない時に死ぬ事はないのです……」
どうやっても遮蔽が取れないのが分かったので急にいい気になったセリフを吐いて全身を射線に晒すヴァーポック。彼の狂信は奇跡を呼び、失敗した回避判定は全部振りなおせるのだ。
はたして弾丸は全て逸れ、ヴァーポックは無傷だった。
「皇帝陛下を信じよ!!」
得意の絶頂でヴァーポックは叫んだが、この能力は白兵には効かないので
次のターンに接近戦でミンチにされたと言います。
ハーデントベテラン、スタグラーもやられた。順番が逆なら衛生兵に助けてもらえたのだが。「メディーッ……ク(視線を足元の死体に落とす)!」
この間も射線上に姿をさらした敵に対して集中砲火が加えられており
支援部隊からはミサイルまで飛んできているのだが、出目が振るわずにレイヴァー部隊は一人も倒れない。
そういえば十字砲火を浴びせると命中率が上がる特殊戦術の存在を完全に失念していた。ああっ!しまった!!
負けには必ず理由があるという。真理っぽいが後付けならいくらでも好きな事言えるわ!へーん!へーんだ!
じり貧のまま、我が分隊は指揮官クラエヴァーンを含む総勢6名を尊い犠牲に
4人のレイヴァーを撃破するも、勝利点5対7の2点差で敗走した。
お、覚えてやがれ!!
いの一番にやられたのがメディックだったので戦闘終了後の負傷チェック振りなおしが1つ減っている。
大変心臓に悪い展開だったが何とか全員生還。
次回に向けて課題を残しつつも、特殊任務(ナラティブクエスト)の条件である戦術目標は達成していたのでまた一歩任務達成へと近づいた。
ベテランガーズマンは後方支援部隊の追加トルーパー4人と戦術資源の火力支援2種が選べるのだが、やはり人数は力だ。
追加のガーズメンが調達出来るようになり次第、後方支援部隊に切り替えていきたい。
空爆だの誘導ミサイルだのは最高に楽しいのだが、今日は10人いてなお手数の不足を感じた。相手が5人のマリーンだから範囲攻撃があんまり光らないのよね。
やはり数は力。数を頼むものは必ず逃げる。
この部隊オプションはAvalonの製作者たちが我々に課した試練だという者もいる。
誰だ。そんな人本当にいるならここに連れてきなさい。その人の名前を言ってみなさい!
何を言ってるか自分でもよくわかんなくなってきたが、やはりベテランガーズマンの単独販売が待たれている。
デモリション、コンフィデント・ベテラン、プラズマガン装備ガンナー辺りとセットで待ち遠しいわ。
物資保管庫は順調に埋まりつつあるので、部隊の装備も徐々に充実しつつある。
次の戦いで我々はもっと鋭く、もっと強くなる。
包帯グルグル巻きのクラエヴァーン軍曹が感動的な訓辞を垂れたが、野戦病院のベッドから返ってきたのは痛みに呻く声だけだった。