ピルグリム2、3巻

ピルグリム〔2〕ダーク・ウィンター (ハヤカワ文庫NV)

ピルグリム〔2〕ダーク・ウィンター (ハヤカワ文庫NV)

ピルグリム〔3〕 遠くの敵 (ハヤカワ文庫NV)

ピルグリム〔3〕 遠くの敵 (ハヤカワ文庫NV)

読み終わった。満足。

2巻を買うだけ買って読めないでいる内に本屋さんに3巻が並んだ。怒涛の連続刊行である。

ハヤカワ……推している……猛プッシュね……取り留めもない思いを抱きつつ一応、早めに買っておくか……そう思って買ってきたんだけど

買っといてよかった!!

2巻のラストが物凄い切り方で、こんなん5分だって我慢できるか!!!


超佳境!!超クリフハンガー!!どうなるの!?どうすんの!?ちゃんと終わんの!?


私はノータイムで3巻目に手を伸ばし、震える手で慌ただしくページを捲ったのだ……。


名前も顔もない男。いかなる公的記録も残っていない個人。

知能が高く、高度な教育と軍事訓練を受け、強い動機を持った優秀な個人が存在し、テロを決意した場合、それを防ぐのがどれほど難しいか。

主人公が『サラセン』と呼ぶことに決めたこの男は全てを完璧に計画し、実行した。

大災厄まであと48時間。

伝説の諜報員、暗号名”ピルグリム”はテロリスト”サラセン”を補足できるのか。

アメリカ壊滅は回避できるのか。

そしてバラまくだけばら撒いた伏線は回収できるのか!残りのページはどんどん減っていく!どうするの!?あの話どうすんの!!



そして読者の満足を約束するラストシーンと共に提示される続編の気配。


訳者あとがきで明らかになる恐怖の3部作構想。


読みたい……!こんなん読みたいに決まってんじゃないのよ……!!


また人生に楽しみが増えたわね。



割と乱暴なエピソードや、しつこいバイオレンス描写、どぎついシーンもいっぱいあって、皆で読もうぜ!って本じゃないんだけど

そのどぎつさや悪趣味さ、乱暴なまでの勢いが面白さの一つであり、その中に不意に入ってくるキャラクター達の人生の岐路のエピソードが凄く効くのであった。

お勧めですわよ。