ピルグリム2、3巻
- 作者: テリー・ヘイズ,山中朝晶
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/09/10
- メディア: 文庫
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- 作者: テリー・ヘイズ,山中朝晶
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: 文庫
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読み終わった。満足。
2巻を買うだけ買って読めないでいる内に本屋さんに3巻が並んだ。怒涛の連続刊行である。
ハヤカワ……推している……猛プッシュね……取り留めもない思いを抱きつつ一応、早めに買っておくか……そう思って買ってきたんだけど
買っといてよかった!!
2巻のラストが物凄い切り方で、こんなん5分だって我慢できるか!!!
超佳境!!超クリフハンガー!!どうなるの!?どうすんの!?ちゃんと終わんの!?
私はノータイムで3巻目に手を伸ばし、震える手で慌ただしくページを捲ったのだ……。
名前も顔もない男。いかなる公的記録も残っていない個人。
知能が高く、高度な教育と軍事訓練を受け、強い動機を持った優秀な個人が存在し、テロを決意した場合、それを防ぐのがどれほど難しいか。
主人公が『サラセン』と呼ぶことに決めたこの男は全てを完璧に計画し、実行した。
大災厄まであと48時間。
伝説の諜報員、暗号名”ピルグリム”はテロリスト”サラセン”を補足できるのか。
アメリカ壊滅は回避できるのか。
そしてバラまくだけばら撒いた伏線は回収できるのか!残りのページはどんどん減っていく!どうするの!?あの話どうすんの!!
そして読者の満足を約束するラストシーンと共に提示される続編の気配。
訳者あとがきで明らかになる恐怖の3部作構想。
読みたい……!こんなん読みたいに決まってんじゃないのよ……!!
また人生に楽しみが増えたわね。
割と乱暴なエピソードや、しつこいバイオレンス描写、どぎついシーンもいっぱいあって、皆で読もうぜ!って本じゃないんだけど
そのどぎつさや悪趣味さ、乱暴なまでの勢いが面白さの一つであり、その中に不意に入ってくるキャラクター達の人生の岐路のエピソードが凄く効くのであった。
お勧めですわよ。