神話の力

[本]ジョーゼフ・キャンベル ビル・モイヤーズ 飛田茂雄訳 『神話の力』

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)


ジャーナリストのビル・モイヤーズおじさんがジョーゼフ・キャンベル先生に人々や社会が無意識に影響を受けている神話について質問し、キャンベル先生がとうとうと答える本。

悟りとは何か、天の王国とは何か、一瞬は永遠か などの難しくてかっこいい話題も一杯出るが僕はそれよりもキャンベル先生が呼吸するかのように吐き出す世界各国の神話伝承にうっとりとするのであった。

ブッダはこう言っています。

インディアンの伝承にはこういうものがあります。


エデンの園ではこう、エジプト神話ではこう、ギリシアではこのように伝わっています。そしてアーサー王の物語ではこうなります。


そんなキャンベル先生が僕の目には段々とマイク・レズニックの『キリンヤガ』に出て来たキクユ族の祈祷師コリバの様に見えてくるのであった。


あのおじいちゃんに物を尋ねると面白い話をいっぱいしてくれるぞ!


毎日ちょっとづつ読むのにぴったりの良い本でありました。