夕方急に電話がなったので受話器を取りました。すると第一声。
「……ありがとう。いやぁー、出てくれてありがとう!」
**おおっと!不意打ち**
オデ「は、はあ。どういたしまして。」(困惑)
「いやね。今ね。フィリピンの。」
オデ「はあ。」
「ケサンシティって所に居るんだけれども。」
オデ「はあ。」
「市役所にね。フィリピンの。ケサンシティ。」
オデ「はあ。」
「だからさ、フィリピンのケサンシティだよ!わかる!?市役所に居るの!!」
オデ「は、はい。」(怯)
「通じないからさ!ケサンシティの市役所だよ!!通訳して欲しいの!!」
オデ「通訳…ですか?」
「そぉうだよ!それが仕事なんだから!!」
オデ「仕事なんですか。」
「仕事だろう!通訳なんだから!!」
オデ「あの…この電話番号は個人の住宅の番号でして。」
「個人だとかどうとかそんなもん知るか!お前は通訳すりゃいいんだ!!」
オデ「いや、英語もダガログ語も出来ません。」
「馬鹿かお前は!通訳が仕事だろうが!!!」
オデ「いえ、仕事じゃないです。」
「よくそれで金とろうなんて思ったな!!」
オデ「あの・・・何番におかけになりましたか?よくその手の間違い電話来るんですが。」
「馬鹿野郎!何で俺がお前にそんなこと言わなきゃならないんだ!?」
オデ「いえ、ですから番号お間違えになってませんか?」
「決まってるだろう!?だから、○◎××の……あれ?」
オデ「?」
「これ…ひょっとして個人のお宅?」
オデ「はい、個人のお宅です。」
「私は番号を間違えておりましたか?」
オデ「はい、お間違えになっておいでです。」
「ひょっとして大変失礼なことを?」
オデ「はあ、まあ分かって頂けてうれしいです。」
「それはッ大変ッ申し訳ないことをッ!!!」
オデ「はあ、紛らわしいみたいですねえ。ウチの番号。」
「あー、そうだねえ!」
オデ「え?」
「ああ、いやいや!KDDIに聞いたんだけどさ!クレーム言ってやらないとね!」
オデ「はあ。」
「それじゃあ、失礼しました!!」
オデ「はあ、お気をつけて。」(微妙な表情に)
あれ?ケサンってフィリピン?(はたと)
「じゃあ、今の電話は一体なんだったの!?」(秋のホラー特大号)
「彼等は生きている人間に訴えたかっただけさ…電話番号は確認しようってね。」(除霊マン)
「決して売春ツアーからはぐれて異国の地でパニクってるおっさんとかじゃないのね!」(茶番終了)
あ、あとアップルパイとコーヒーでおやつを食べました。
そんな木曜日。