気がついたら全然日記書いてなかったので久しぶりに書きます。

なんかもう狂ったように延々D&D4thばっかりやってました。

山羊さんDMでシャドウフェル城から続いて今、影のピラミッド2階の公式モジュールキャンペーンでは

ハーフリング・ウィザード/アーケイン・ウェイフェアラーのウィルコックス教授。

新しい太陽の書に出てきた博士が超カッコ良かったのでそのままパクリました。

「考えても見たまえ、この困難な探索を果たした暁には我々の前にどのような名誉と富が積まれることか!」とか煽るのが好き。

でも僕以外の皆は次々に新キャラを作っては入れ替えるので、ウィルコックス教授のキャラシートにある旅の仲間欄は最早12人を超えてあふれた。

教授と一緒に冒険に出た仲間たちは冒険途中で新キャラと入れ替わって大抵戻ってこないので前述の言動と相まって人買いみたいな生命体に見えます。

冒険初期は適当なパワーチョイスもあって泣きたくなるほど辛かったウィザード道ですが、7レベル超えて敵をテレポートさせたり自分がテレポートしたり

しだす辺りから俄然面白くなり、無限回パワーをマジックミサイルとサンダーウェイヴにしてアーケイン・ウェイフェアラーになってからは

戦場を引っ掻き回すのが楽しくてしょうがありません。

マジックミサイルの射程20は完璧に安全な場所からの嫌らしい狙撃を可能とし、寄ってきた敵には非難声明を読み上げながらサンダーウェイヴで退去を要求して国際世論を味方につけます。

あとウェブ強い、超強い。何が強いって耐火性能があがりました。

3.5e時代はファイアボールで焼け落ちていたウェブですが、4thへの版上げに伴って原材料を耐火性のあるものに変更。

国の安全基準もやすやすとクリアです。

消防署の方から来たウィザードがウェブを出し、絡め取られて動けなくなったクリーチャーにアクションポイントを消費しての追加行動から

ウォール・オブ・ファイアでアメリカンスタイルのバーベキューが執り行われ、ワイルドなアウトドアを演出します。

フライパンから飛び出てきたソーセージやマシュマロやトログロダイトなんかは再びサンダーウェイヴの国際非難決議で炎の中に投げ落とされるので

掃除の大変なコンロまわりもいつもピカピカウィッカーマンです。


でもこの間は調子に乗ってたら敵と自分の出したバーベキューコンロの間で挟み撃ちになって危うくセルフ火葬のエマージェンシーだった。




並行して4本くらいキャンペーンで遊んでるんですが、今回は柳田さんDMの『穴鬼ヶ原の百鬼王』でございました。

どういう話かと言うとこういう話だ。

http://d.hatena.ne.jp/D16/20100118

http://d.hatena.ne.jp/tentana/20100113

今回は吉井さんと天さんが究極の護身を完成させて参加出来なかったため、PCは3人です。



名前:ファンギー 種族:シフター

クラス/伝説の道:ファイター/ショックトルーパー

強い! でかい! 音が出る!
石川賢村からやってきた正統派肉食系ヒロイン。
石川賢マントを翻しながら両手に巻きつけたスカージをゴッド・オブ・ウォー張りに振り回して敵をミンチにする。
男子三日会わざれば刮目して見よというが、ファンギーは1ターン目を離すともう敵を肉塊にしている。
でもムカつかないNPCとかには割と優しいから身の内には優しい心を隠しているのだ。多分。

PLは古河さん



名前:ヤン=ハイシュ 種族:エルフ

クラス/伝説の道:モンク/レイディアント・フィスト

強い!光る!音が出る!
武林、江湖にその名も高き“千手豹客”ワイルド無宿。
PHB3方面の山から全米を震撼させつつ嫁を探して降りてきた00年代最後のエルフ武侠
男子三日会わざれば刮目して見よというが、ヤンは1ターン目を離すともう20マスくらい先の敵を3匹は血祭りにあげている。
ずっと山に篭っていた関係で浮世の習いにはやや疎いが、正しくストレートな心を持つ好男子なのだ。

PLはRebisさん



名前:バラザール 種族:エルフ

クラス/伝説の道:アーティフィサー/アルケミスト・サヴァーント

砂漠の国からやってきた目玉ぐるぐる技師。
自ら考案した戦争機械でブイブイ言わせていたら大量殺戮兵器開発の罪でブッ殺されそうになったので第三国へ亡命してきた。
戦場に橋をかけたり、足元に油をまいたり、スーパーマリオばりにジャンプ台で土管を飛び越えたりするのが得意。
+3ハンドクロスボウを入手してこれでマジックウェポン攻撃が当たるようになるぜ!って思ったけどそんなことはなかった。


PLはおいどんです




さて、前回 交易都市「月のきざはし」に攻め寄せたトロル王スカルマドの軍勢を血みどろの籠城戦を繰り広げてどうにか退けた一行。

だが都市の受けた傷は案外大きく、徹夜自慢の声と慌ただしい復旧作業の槌音響く都市の門に珍妙な一団がやってきた。

トログロダイト4匹をお供に連れたブラックドラゴンワームリングである。

本来ならば小賢しい爬虫類など捻り潰して経験値の足しにするのであるが、ホバリングしながらキーキー声で外交使節を名乗っている。爬虫類の癖に。

EQの街張りにアライメントの違う生命体をぶっ殺してバラ撒きたい衝動を抑えつつ、みんなで丁寧に対応してみるフェイズにうつった。


「んー、僕らね、前からね、この辺りに住んでるものなんですけどォ」
「オヤジとね、兄貴とね、超強いしドラゴンだから気高いんすよ」
「本来なら低能な人間と下等なトロルの戦いなんてどうでもいいんだけど、スカルマド君がね?あ、トロルの親玉の。知ってる?」
「彼がさァ、『金貨の山を献上するから生意気な都市を空から焼き払ってくださいませんか』?って言ってきてさあ」
「僕は感心したねえ、彼、若いのに礼儀ってモンをわかってるよねえ」
「でもまあ、片方の言い分ばっかり聞くのもよくないからね?一応君らの話も聞いておこうかなって」

「君らの誠意の形をね、教えてくれたら向こうの話は断ってもいいと。まあ、そう思ってるんだけれどもね?」


一同はいっせいにピキピキ来たが、ここはスパルタではない。いきなり使者を殺すのも文明人のやることではない。

なので

「お心遣いありがとうございます。ただ、余りに重大な事なので決断にどうか一晩だけお時間を頂けますか?」って言った。


使節に対する最上級の敬意の表れとしてロバが一頭屠られ、お付きのトログロダイトにも老いたラバの肉が与えられた。

一番いいドンペリを開けて出すように部下達に指示するなり、ダッシュで都市の裏門を目指すトロールブッ殺し隊。

静かに城壁の外に出ると速やかに儀式魔術を使用してファントムスティードを召喚。

影から生まれたこの馬は、水の上でも大地と同じように駆けることが出来る魔法の馬である。速度は徒歩の15倍くらい。

出てきた馬に速攻またがると今度はシャドウウォークの儀式を使用した。

シャドウフェルの影の世界を通り抜けることによって、通常の5倍の速度で移動する魔法なのだ。


頭の上に「!?」「!!??」「!!!!」って怒りマークを浮かべまくりながら、通常の75倍の速度で使節が口走ったドラゴンの洞窟にカチコミをかける3人。


入り口にいた呪術師率いるトログロダイトの群れとマンティコアを一息に片付ける。


飛んできた酸と刺でバラザールがひどい目にあった。


洞窟の奥へと続く空洞にいたボーンナーガをヤンが100フィート下の奈落の底に投げ落とし


ファンギーがワイヴァーンをずたずたに引き裂き

闇に堕とされて呪縛されたリレンドがヤンの暖かな優しさで昇天してマジックアイテムをくれた。


ワイヴァーンに毒液を吐きかけられてバラザールが重症状態になった。


普段のセッション時、5名揃ったトロルブッ殺し部隊は5人パーティーならではの格別の安定感を示し

天さんや吉井さんなどは「おやおや、その程度ですか」とか「小指だけで戦ってやろう」とか言いたい放題にDMのヘイトを煽るのでわたくしは常に

お礼参り村からの刺客に怯えているのですが、その二人がこられなくなって回線落ちしたのでパーティーに対するヘイトを溜め込んだ敵がバラザールにはねた。

AC26のバラザールはオリジナル新呪文”バラザールズ・インヴィジブルフォートレス”を使用し、ACが100万上昇したと宣言したが

敵の攻撃命中ロールの結果は27だったので普通に攻撃が当たり、インヴィジブルフォートレスは木っ端微塵に砕け散った。

飛んできたヤンとファンギーが助けてくれなかったら危うく悶死するピンチであった。

余りにも危険な悶死しそうなピンチに皆の悲しみが極限を超えた。

悲しみのあまりオーラロードが開かれ、創界山から虹の橋がかかって20年くらい前のアニソンがいっぱい流れた。

爆音で鳴り響く懐メロの中、飛ぶようにして一日毎パワーが連続使用され、なんかヤンが敵を6マスぶん投げた後にピシュインッ!って音と共に

8マステレポートしてその背後に回り込んだりし、洞窟最深部にいた強大なるブラックドラゴンの親子は

抹殺された。


翌朝の日の出の時間である。


ワームリングの使節が上機嫌でロバの骨をしゃぶっている天幕に、頭を垂れ、丁重極まる態度でヤンとファンギーとバラザールが入って来た。

「大変おまたせをして申し訳ありませんでした」

「まあね、肉と酒はね、まあまあだったけどね、勿論良い返事を聞かせてくれるんだよね?」

クッションに顎を乗せたままにやつくワームリング使節

「は、勿論でございまするがまずは心尽くしの朝餉をお召し上がりください」

なんとなく気の乗らない顔で立つヤン、表情から心の読めないファンギーとは対照的に満面の笑みを浮かべるバラザール。


屠られたばかりの血の滴る肉塊が次々と運び込まれ、使節の前に置かれる。


「うまい!この肉はうまいぞ!」

メディア国王ッ面で肉を食らうワームリング。

「特別な肉でございます」


ファンギーが手を打つと、続いて兵士たちが重そうな長持を天幕内部へ運び込む。


「これが我ら月のきざはしからの貴く偉大なる竜神への捧げ物でございます」

今にも叩頭せんばかりの恭しさで一礼するバラザール。


「んー、じゃあね、中身をね、見せてもらおうかね、ちゃんとね、数えないとね親父と兄貴がね、怒るから」

「怒るとマジやべえから」


口をもぐもぐさせながら従僕に顎を振るワームリング。


トログロダイト達がゆっくりと箱を開けると黄金色の光が辺りを眩く照らし出し、血に塗れた金貨に埋まった黒竜の首が二つ転がり出てきた。


同時にヒストリカルバイオレンスのテーマソングが鳴り響いた。



戦時下の交易都市はスパルタ人のような野蛮な真似はせぬ。

文化的にスキタイ人の真似をするのだ!


PLは「一度やってみたかった!!」と犯行を供述しており、ワームリングは腰を抜かすとビロードのクッションの上に転がった。


「衛兵」

ファンギーの鋭い一声でこの数セッションに渡って鍛え上げられ、無駄一つない動きになった兵士たちが使節一行を取り押さえる。


「あまり人型クリーチャーを舐めるな、低級な長虫が」

「この者らの首を跳ねよ」

ぐるぐるした目で処刑が宣言され、ブラックドラゴンの血筋が一つ絶えた。


ヤンは「あ…」って手を上げかけたが
「何も殺すことないと思うけど、自分はこういう事詳しくないから専門家のやり方を見ておこう…」って思った。


ファンギーは表情一つ変えず、哲学的ですらある肉食獣の目でそれを眺めていた。


そういえばこの街の町長はバラザールが小さい頃から知っているコネなので振り向いて

「もう大丈夫だよ、可愛いキラナ!」って言ったら

町長は「ヒストリエごっことかしちゃう男の人って…^^;」ってドン引きでした。


そんなD&D