□プッチ 人間のクレリック LV5
マハーバラに代わって一行の健康維持を務める事となったペイロア教団の神父。
好奇心旺盛で温厚な人格の持ち主。
PLはブラフ先生
「先遣隊は寺院の入り口であっさりと壊滅した…最早一刻の猶予もならん、引き受けてくれるかね!?」
必死の表情で訴えかける大司祭の向かいには、褐色の肌を持ち、不思議な髪型をした僧形の男が座っていた。
「…………やってみよう」
「おおっ!ありがとう!ありがとう!ガスパージンプッチ!」
感極まった大司祭の握手に腕を振り回され、目を白黒させるプッチ神父。
その姿をマジックミラー越しに見つめる影があった。
包帯と屈辱でぐるぐる巻きになったギリオンである。
「彼でよろしいのですか?命を賭してでも貴方達の力になりたいという神官は我が教団内に幾らでも居ます」
メンバー選抜を担当した情報司祭が物言いたげにギリオンを横目で見る。
「…ラッパンアスクの瘴気と不浄に対抗するには太陽神の権能が必要不可欠です」
「フリーランスなどに頼らなくても我が情報部のスタッフを使って頂ければ…」
「レイディアントにあらずんばクレリックにあらず!私とて、外部の人間である事をお忘れなく。それより次の人物に面会させてください」
怖気づいたパラディンは効率一辺倒のパーティーメイクを強行主張した。
情報司祭は不満そうな顔のままギリオンを隣室へと招き入れる。
「…曰く付きの人物です。本当に直接お会いになりますか?」
「だからこそ、です。身の内に悪を秘めた者、心の弱い者は取り込まれます。…センスイービルに反応があったらぶっ殺す!!」
血走った目をぎらつかせ、口角泡を飛ばして宣言するその姿は見苦しく、能力を発動させた瞬間に自分が閃光を発して爆発しそうな勢いであった。